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● 相談員 志村孝次

● 保有資格
・NPO法人相続アドバイザー認定会員
・公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士・土地有効活用士
・2級建築士
・AFP2級ファイナンシャルプランナー
・宅地建物取引主任者

● 会場:クレア相談ルーム

 ※現在、神奈川銀行センター北支店にて、無料相談会を実施

2013年12月

16年の歳月を経てようやく決着しました

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16年の歳月を経てようやく決着しました。

この取り組みは、私の責任でもあり意地でもありました。

お客様の個人情報保護義務から、詳細には書けませんが、お伝えせずにはいられないのでコラムにしました。

忘れもしない、平成9年8月の私の誕生日にご契約いただいたお客様A様のお話です。

私が不動産仲介業の職について3年目でした。

当時、努めていた会社でのお取引で、ほぼ完成している新築戸建をご契約させていただきました。取引は順調で早々に、土地建物の決済、引渡しを迎えました。

ところが、後からとんでもないことが分かりました。

確定測量図上の境界(筆界)と現地の境界(占有界)の位置がまるで異なっていることが発覚したのです。確定測量仕立ての新築戸建の取引で、予想もできない、あり得ないことでした。

当然、結果として仲介業者として、ミスがあったことになるので、その原因追及と売主に対して責任の追及をしていきました。

売主も非を認め、正しい境界線に直す費用を全額負担する運びになったのです。

作業としては、現況に合わせた土地の分筆と所有権の等価交換登記手続きを行いました。

隣地Bの方は、理解してくれて比較的スムーズにその手続きに応じていただけたのですが、隣地Cの方は、何度も説明をしたのですが、結局ご理解いただけずしばらく凍結となってしまいました。

 

十数年の歳月を経て、隣地Cに相続が発生し、土地売却のお話が持ち上がりました。

私は、お客様に

「占有界と筆界が異なっている土地は、それを正しいものに直さないと買う方はいませんよ!」

と、自信満々に説明していました。

私の経験から、Bの相続人の方が、境界立会を求めてくると思っておりました。とことが、また信じられないことがおきました。現況のまま売れてしまったのです。またしてもありえないことが起きてしまいました。

今回の取引に関しては、私の責任でもないですし、むしろ誰の責任でもないのですが、そもそも論で、見過ごすことはできませんでした。

そこから再び新所有者Dさんとの交渉が始まりました。

Dさんは境界のことを承知して購入しているので、これまた交渉が非常に難航しました。

何せ分筆と所有権交換登記手続きには費用が掛かります。

前回は売主責任で費用の捻出ができましたが、今回はそうはいきません。CさんにもDさんにも責任はないのです。

でも、私はA様には何の責任もないのですから、A様の為にも何とか解決しなければならないと考えました。

Dさんにそのことを説明しつつ、土地家屋調査士先生や司法書士先生に、とにかく経緯を説明して力を貸していただきました。

A様からは何度も何度も

「もう、あきらめる。考えるのも嫌だ。」

とお電話をいただきましたが、

「A様が悪い訳ではないのですが、どうか辛抱してください。相手がいる限り必ず、諦めないでお話して理解してもらいますから。」

と私は粘りました。

諦めずに信念をもって誠実に行えばなんとかなるものです、合意に至りました。

そしてついに、16年と4ケ月の歳月を経て、占有界と所有権界、筆界を一致させることができました。

本当につらい思いをさせてしまいましたが、私の言葉を信じていただいてご辛抱いただいたA様、本当にありがとうございました。

また、ご協力いただいた仲介業者さん、土地家屋調査士先生、司法書士先生には、本当に感謝いたします。

世の中には私にしかできない仕事があります。これが出来る私は幸せです。


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